#27 日本の受験とMBA受験の違い
今回実際にMBA受験をしてみて、以前から分かってはいたが、日本の受験システムと海外のシステムの違いには大きく悩まされてきた。
これを自分なりにまとめてみたいと思う。
過去にどのような成績であったとか、過去に何をやったとか、また逆に将来的には何をやりたいということは関係がなく、「今」の点数が唯一の判断基準として、それに基づく合否が算出される。
ある意味、一発逆転がしやすい仕組みであり、まぐれ当たりも存在し得る。そして競争において、非常に公平な戦いといえる。
具体的には以下の通り。
これを自分なりにまとめてみたいと思う。
◎日本の受験システム
簡単に言うと「今」の力のみが問われる。過去にどのような成績であったとか、過去に何をやったとか、また逆に将来的には何をやりたいということは関係がなく、「今」の点数が唯一の判断基準として、それに基づく合否が算出される。
ある意味、一発逆転がしやすい仕組みであり、まぐれ当たりも存在し得る。そして競争において、非常に公平な戦いといえる。
◎海外(MBA受験)
「過去」「今」「未来」の3点で総合的に判断される。具体的には以下の通り。
「過去」
過去の大学の成績(GPA)や、過去の職歴、キャリアでの経験が大きく合格に影響する。特に過去の職歴やこれまでのキャリアで何をやってきて、何を得たのかは合格するEssayを書いていくうえでこれ以上ないくらい重要。
つまりMBA受験を志した時点である程度、今まで自分がしてきたことと向き合わねばならず、MBA受験スタートの時点で大きな差がついていることもあり得る。(語弊を恐れずに言えばスタートから不公正ともいえる)
そしてこれらのハード面に加えて、ソフト面(そもそも性格的に社交的でみんなを引っ張て行くタイプか)も過去の蓄積なので、今からなかなか変えられるものでもない。
加えて帰国子女かどうかという過去の経験がこの受験に大きな影響を及ぼすことは言うまでもない。
ちなみに筆者は大学の成績は絶望的、キャリアに関しても周りのApplicant(戦略コンサル、商社、IB)に比べると華やかさにかけ、どちらかというと後方からのスタートであった。(しかも結局最後まで追いつけなかったし・・・w)
「今」(現在)
これは言わずもがな、スコアメイクのことである。
このブログでも取り上げているIELTSやGMATがそれに該当する。
これは頑張っていい点を取るしかない。
上の「過去」と違ってこちらは至って公平な勝負である。
またスコアメイクだけでなく、現在の仕事で今まさにどういったことをしているのか(それが以下の「未来」につながるために有効なのか)も重要。
「未来」
MBA受験で結構大切なのがこの「未来」の要素である。要はMBAの課程で何したいの?MBA後は何したいの?という点が「過去」「今」と照らしてロジカルかどうか。
また学校としては、この人は将来こういうことがやりたいと言っていて、それの達成にこの学校が必要なのか、この学校での支援で達成可能なのかといったあたりを見てきていると思う。
つまり過去、現在、未来とロジックで一気通貫されたキャリアを描いており、なおかつなぜその学校でMBAを取得することが必要なのかが説明できれば、この「未来」の論点はある程度クリアとなる。
◎まとめ
ぐだぐだと書いてしまったが、MBA受験においては割とスタートから不公平な戦いが始まっており、なおかつ非常にまぐれ合格が起きにくいシステムという認識を筆者は持った。
ただ、これを超えるような血のにじむような努力をなされて、スコアの部分(「今」の部分)で他人と大きく差別化を図りUS トップ校に合格された方もいらっしゃる。
なので、スタートの時点ですでに出遅れているから「もうだめだ」と思うのではなく、スコアメイクを頑張り、しっかりとしたキャリアパスを描いていれば案外何とかなると思う。
筆者もスタートは大幅に出遅れて、スコアメイクも微妙だったが、何とかなったのだから。
ではでは。