#8 数学力とQuantitative (GMAT/GREのMath)について考えてみる

先日受けたGREの結果が正式にMy pageに反映されていた。
Vは本当に最底辺の点数であったが、Mathは170点中168点であった(GMAT換算50点)。

基本的にGMATであれ、GREであれ日本人はMathで稼ぐのが正攻法である。GMATであれば51点中50点以上、GREではそれこそ170点満点を取るのが、MBAのTop of Topを目指す人にとっては必要といわれている。

私のベストは、GMATでは49点、GREでは上記の通り168点である。はっきり言って、トップ校を目指すような方からすると、「もうひと頑張りだね」といわれる点数である。一方でTop校を狙うのに最低ライン自体は満たしているともいえる。つまり微妙な点数である。
ただ私のバックグラウンド的には正直自分でも驚くほど、Mathは順調にスコアを取ることが出来たと評価している。

実際受けてみて思ったが「数学力」とGMAT/GREの「Math」は「ほとんど別物」であると考える。
(完全に別物ではない!これは後述する)

→以下は文系で数学が苦手な者の視点で書いているので、悪しからず。得意な人には何の意味も持たない記事だと思う。笑

◎私立文系出身のド文系

私は、数学が苦手だった。受験して入った中学(結構な進学校)では数学はいつも最下位付近。サイン・コサインあたりから全くついていけなくなり、高2の段階で私立文系専願を決め込み数学とは別れを告げた。幸い、有名私立大学の商学部に合格したが、高2以来数学とは全く無縁である。とにかく「数学力」は相当低い。

◎公認会計士と数学力

よく「公認会計士ってことは昔から数学が出来たんでしょう」といわれるが、これは100%偏見である。
上記の通り私は、数学が全くできなかったが、公認会計士試験は全く問題なくPassすることが出来た。さらに、実際に監査の仕事をしていても、「数学力」を必要とする場面もほとんどないし、自分の能力不足を嘆くような場面にも今のところ遭遇していない。

参考までに、同期の会計士はやはり文系学部(経済学部、商学部、経営学部)が多く、私立文系出身もそれなりにいる。たまに理系もいる。最も、東大京大出身者(もちろん数学は得意だったと思われる)も多く、バックグラウンドは割と散っている。

◎数学力とGMAT/GRE Math

さて、本題であるが、中学以来数学が苦手(「数学力」が低)であっても、私はTop校を目指すうえでの最低ライン自体はクリアできた(ちょっと過大評価ですが、ご容赦ください・・・笑)。そのため私の意見としては「数学力」とGMAT/GRE 「Math」の能力はあまり関係ないと思う。

むしろ大切だったのは以下の通りと考える。
①中学受験の経験=算数(基礎力)
②リズムを一定に保ち問題を切り捨てる勇気を持つ(戦略)
③GMAT Mathの勘を養う(演習)

まず、「中学受験の経験」であるが、正直これが一番大きかった。GMATにせよ、GREにせよ、どことなく中学受験的な問題が多く出題される。案外、小学生の時の記憶は残っているもので、ああなんか昔やったなあー的なノリでサクサクっと解ける問題が多かった。
なので、本当にMathでどうにもなってない人は、ここはプライドを捨てて小学生レベルの「算数」の復習(特に中学受験向けの教材を使う)を強く推奨する。

次に、GMAT Mathはリズムが大切だと思う。わからない問題に何分もかけるのなら捨てて、サクサクと解くことを推奨する。そして最初の10問に時間をかけ過ぎないのも結構大切だと思う。
ちなみに私は試験中あまり時間を気にしなかったが、75分で37問のGMATでは、30問目まで終わればいいや的な思想で、「25分経過時に10問目、50分経過時で20問目を通過していること」というざっくり基準のみを設けて解いていった。もっとも、この基準に引っかかることはPrepでも本番でもほとんどなかった。大体最後の1,2問ランクリする感じにおさまった。

最後に問題演習してGMAT Mathの勘を養う。演習をしっかりやっていくと、(特にDSに多いのだが)「何かがおかしいな」という感覚が身につく。これが身につくことによって、いわゆるひっかけ問題に引っかかることが大幅に少なくなる。

参考までに使用した教材・予備校は以下のとおりである。
どれも取っ掛かりという意味では非常に良かった。

◎最後は数学力?

とは言え、私はGMAT Math 49点までしか行かずに、50点や51点は取ることが出来なかった。おそらくだが、ここの最後のギャップを埋められなかったのは「数学力」の欠如が原因だったと思う。
高2で数学を捨てたことの代償が、最後の最後で表れてしまった形である。

◎まとめると・・・

GMAT Mathは49点までは、「基礎力(算数)」と「戦略」、それに「演習」だけで十分達成できる領域である。50点、51点には筆者は達成できなかったのでコメントできないが、やはり「数学力」がある程度必要だったのでは・・・と考えている。
なお、GRE Mathに関しては、GMAT対策していれば何の問題もないと思う。


ではでは。




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