#3 IELTS所感 その1(全般)

さて、今回から実際のMBA受験について忘れないうちに書いていこうと思う。

まず非ネイティブの我々はMBA受験のスコアメイクにおいて、主に2つの試験を受けてスコアをそろえる必要がある。①英語の試験(TOEFLかIELTS)と②論理的思考の試験(GMAT)である。


◎そもそもIELTSって・・・


①英語の試験として、主に受け入れられているのがTOEFLとIELTSという試験である。今まではIELTSはヨーロッパのみという認識も強かったが、2018年現在ほとんどのUSスクールでもIELTSの受け入れを認めている。(ウォートンやミシガンは確か不可)
両テストとも、Listening,Reading,Writing,Speakingの4技能での総合点によって、最終スコアが決定する。スコアの詳細はここでは割愛するが、主にMBA受験においてはTOEFL100点、もしくはIELTS7.0が最低ラインと言われている。(本当は7.5取らないと厳しいんだけどね・・・)

両テストの難易度や感じ方も人それぞれであるが、私はIELTS有利論をハナから信用し、IELTSのみ受験し、結局TOEFLは一回も受験しなかった。そのため両者の比較はできないが、私のスペックから考えてもIELTS7.0をいう水準は一般的に決して不可能というレベルの物ではない。(ちなみに最終提出スコアはL:7.0, R:7.0, W:6.0, S:7.0-->OA7.0)


◎IELTS7.0を取るためには・・・


OAで7.0取るためには、4種目の合計点が27点行けばよい(→27/4=6.75で繰り上がってOAは7.0となる)。
ここで、日本人かつ純ドメであるならば、ListeningとReadingは苦手であってもやはり手堅く稼ぐ必要がある。そのためL/Rの2種目に関しては必ず7.0以上を死守する必要がある。L/Rはオフィシャルガイドの正答数でおおよそのスコアがわかるので、まずはこの2種目で7.0を確実に超える力を身に着けるのが良いと思われる(40問中30問正解すればOK)。
そうすると2種目合計で14点、あとの13点をWritingとSpeakingで取りに行くと考えると、W/Sで6.5ずつ出せばよいことになる。これは純ドメであっても、訓練次第では難しくないと考える。
(各種目の戦い方は、後の記事参照)


◎落とし穴があるとすれば・・・


IELTSはWritingにしても、Speakingにしても人間が採点を行う。なので、主観が入って来てしまうW/Sについてはどうしても点数にブレが生じてしまう
私の場合、Speakingは特に面接官との相性によって大きくブレ、ある時12月の試験でS:7.0が出たものの、その2週間後にはS:5.5、さらにその2週間後の試験ではS:8.0ともはや意味不明としか言えない結果に愕然としたのを覚えている。

◎IELTS豆知識

ちなみに、IELTSを現在主催しているのは「英検」と「JSAF」という2団体が実施している。個人的には圧倒的に後者のJSAFがお勧め。
理由は、
・集合時間が緩い(+)
・直前でも申し込みできる(+)
・Speakingの時間指定ができる(+)
・少しだけ成績開示のタイミングが早い(+)
ただ、
・都内の会場は高田馬場の某大学なのだが、机が微妙で集中できない(-)
・オペレーションにやや難あり(-)

と、Pros/Consを書いてみたが、やはりJSAFのほうがいいと思われる。


◎本当にどうでもいい豆知識


上にも書いたが、W/Sは特に主観が入りやすい(特にSpeaking)。実は私自身、東京会場で受けたときよりも地方会場(大阪・神戸・仙台)で受けたときのほうが成績が良かった
これは完全に私の仮説だが、やはり採点官とは言え人間なので、相対的に受験者が多くレベルが高い東京のほうがスコアが渋めになるのでは、と感じた。
なので、時間とお金があれば私は地方遠征を積極的に行った。(ただ単に旅行気分で、リラックスしていただけかも・・・笑)
最も採点のマニュアルは相当厳格なので、建付け上は地方で採点格差はないはずだけどね。

以上が概論で、次以降の記事で各種目について書きたいと思う。

ではでは。

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