#71 いざ、MBAT

「ESADEに貢献できることは何ですか?(ただしProfessionalな経験以外で)」というのが、確かESADEの昨年のEssay課題にあって、私は「水泳チームを作ってMBATで金メダルを取り、ESADEに貢献する」的なことを書いた気がする。(もちろん、こんなざっくりではなくもう少し論理的に書きましたが。)
そのMBATがついに開催された。

◎MBATとは

毎年HEC Parisの学生の皆さんが企画している、欧州MBAのオリンピックのようなものである。欧州MBAの学生がパリに集結して3日間にわたって各スポーツが繰り広げられる。種目も定番のサッカー、バスケ、バレーから水泳や卓球、さらに日本ではマイナーなペタンク、アルティメットフリスビーなども実施される。
スタートする時の筆者(一番手前)


◎MBAT 0日目

MBATはHECのキャンパスで行われるが、せっかくパリに行くわけだし前泊して少し楽しもうと日本人同期と共に一足先にフランス入りした。
加えて、我らがESADE Japanの代表(レストラン選びに定評ありw)から、ここぞとばかりにミシュラン2つ星のフランス料理店でのDinner提案が。コースで105€する高級店であったが、もう「今しかない」と私も参加することに。
結果として、価格以上に満足が行く経験をすることが出来た、ありがとう代表!w
ちなみにこちらのお店です→La Truffière
デザート前の箸休め的な?不思議な味がしたスイーツ。


◎MBAT 1日目

この日は個人的には参加する種目がなかった。そのため、日本人の仲間が出場するサッカーを観戦することに。しかしこちらの競技、他校は専任コーチがいたり、セレクションがあったりと力の入れようが尋常じゃなく、残念ながら予選リーグ敗退となってしまった。

皆が落胆して帰路に就く中、ひっそりと日本人同期が参加していたペタンクという競技が行われていた。簡単に言うと陸上のカーリングである。最初こそ、シュールな競技だなあと参加者をいじっていたが(笑)、あれよあれよと決勝に進出。自分含め、最初は面白半分で観戦していた観客も、最後の方は身を乗り出して審判の判定を見守っていたのには、結構笑えた。

結果、決勝では惜敗したものの銀メダルをゲット、非常に面白い試合を見せて頂けて、ある意味1日目のハイライトのような感じになった。
審判の判定に注目する選手とギャラリー

◎MBAT 2日目

MBAT2日目は私の大本命の水泳の開催日である。
3月頃から、バルセロナのプールで泳ぎこんでいたので(会員登録してますw)、まあある程度は行けるかなと思っていた。
ただ、メンバー集めにはやはり苦労し、何とか男子5名・女子2名を招集することには成功。男子はリレーが組めることになった。(リレー組むなんて高校以来で結構感動した)

ただ、水泳の前に一つ誤算が。400m*4のマイルリレーの人数が足りないからと、なんと私、陸上競技に駆り出されてしまった。いやいや、中距離は走れねえよと思ったが、まあやるしかなく、結果的に足へのダメージは避けられなかった。笑


さて、肝心の水泳はというと、個人的には上位に入った種目(50m自由形、バタフライ)もあったが、やはり総合力では勝ちきれず、メダルは逃す結果となった。1位は同じスペインのIE、2位がオクスフォード、3位がロッテルダムだったとの事。
うちの戦略は私が出るだけ出まくって、ポイントを稼ぐというものであったが、なかなか勝ちきれなかった。決定的にパワー不足でテクニックでは補いきれなかったのが痛かった。

まあ、久々にチームとして水泳に取り組むことが出来て、懐かしい感覚があったのでそれだけで良しとしようと思った。

◎MBAT 3日目(最終日)

ある意味、波乱だったのが3日。水泳も終わってるし、どうしようかなーと思っていたが、アルティメットフリスビーに参加することになった。
当時朝まで誰もやったことがなく、ルールすらあやふやであったが、なんとノリで初戦を突破。準決勝も進出し、気が付いたら決勝にも勝ち優勝していた。

ただ、この競技は素直に金メダルを喜べない部分があった。というより、英語の壁、外国人とチームプレーをすることの壁を今まで以上に深く痛感して、むしろモヤモヤの方が多いまま終えることになってしまった。もやもやの原因は以下の通り。

・非常に「我が強い」メンバーが集まっており、予選や準決までは全員試合に出ようという雰囲気だったが、決勝は「俺が俺が」という感じで結局私に決勝の出場機会はなかった
・こういったチームの中で自らの存在を十分に主張できなかった自分に失望してしまった

一方で対照的だったのがドッジボール。
日本人同期も参加していたので応援に駆け付けたが、非常にまとまりのあるチームで、各人の役割が尊重されており、見ていてとても楽しそうなチームであった。
実力も伴っており、劇的な展開で優勝して大会の最後を見事に締めくくってくれた。
フリスビーのプレー中の筆者

MBATの金メダル

◎大会を通して感じた事

・この1年間のMBAカリキュラムを通して、この環境で「生きていく」ことは出来たが、まだまだグローバルな環境で「自分らしさを発揮する」には到底至ってない

・特に「我が強い」チームメンバーと一緒になったときのマネジメント方法を身に着ける必要性がある(どういうアプローチをとるのかも含めて)

・(MBATの運営に対して)男同士で3人部屋なのに、ダブルベッドとシングルベッドというトラップは止めてほしい

・(ESADEの生徒に対して)ある程度、誰が何の競技に出るのかは事前に決めてくれ

・水泳勝ちたかったなあ、チームで・・・

・ドッジボールチームいいなあ・・・

・HECのキャンパスはめっちゃ広い、ただ周りにはあまり何もない

◎大会が終わって

MBAT終了もそうだが、MBA1年目もほぼ終了し部活を引退した高校3年生みたいになっている。
あと一カ月で帰国というのもあり、しばらくは心がグラグラしている。笑
ちなみに、後泊してパリ観光してきたので、その写真も。
こちらのフランス料理店も良かった→Bouillon Racine



ではでは。

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