#66 ESADEのExchange制度
昔から自分は「直感型」であると思っている。
「あまり深く考えすぎてもしょうがない」、という精神が根底にあり、最後の最後は「エイヤ!」で自分の興味がある方に舵を切っていくスタイルである。
公認会計士を受けるときもそうだったし、MBAを目指すときもそうだった。忘れている事も多いが、自分の感覚を頼って決断して失敗したという経験はほとんどない。(大学受験の予備校くらいか・・・嫌なことは本当にすぐに忘れる性格なのでほとんど覚えていない)
さて、今回も自分の直感を頼りに決断することがあった。Exchangeの選択である。
◎ESADEのExchange(交換留学)システム
さて、ESADEの交換留学であるが、基本的には2年目の秋学期ないしは冬学期に3カ月(長いところではUSへの交換留学で5カ月)にわたって実施される。
提携先は割とBig nameが多く、代表例を挙げるとUCバークレー、シカゴ、Kellogg、Duke、コーネルといったUSトップ校へ交換留学することが可能である。その他にもアジア、ヨーロッパ、南米、アフリカと幅広く選択することが出来る。(ただし、こういったTop校は人気があり、枠はすぐに埋まってしまう)。詳細はこちら。
次に実際にどういった形で選択できるのか、という点だが、こちらは毎年学校の方でも色々と模索しており、年によって方法は変わっている。なお、今年の選択方法は、Term1の成績上位者から面談して、その時点で空いているスポットを選択していくという方式であった。(便宜的に「ドラフト制」と勝手に命名する)
個人的には、このドラフト方式は非常にわかりやすく、なおかつ公平であるのでとても評価している。さらに、面談して選択に与えられる時間は各人5分間、その前に色々情報は与えておくから事前にしっかり行きたい学校をList upしておいてねという方式であり、決定した場合その場で署名を行い、それ以後にキャンセルする場合にはペナルティが発生する。
(こんな感じ)
さて、ここからは個人的な話である。恥ずかしながら、私はTerm1の成績は「中の下」であった。AccountingやFinance等、会計士試験の知識が活かせそうな科目もあったが、チームワークの成績が悪かったり、テストで英語の理解が不十分だったりで、このような成績に甘んじた。
上述の通り、成績上位者から呼ばれる方式であったので、私はトップの人の3日後くらいにドラフトに行くことになっていた。その時点まで、日次でどこの留学先の枠が何枠空いているかという情報は開示してもらえていた。
前日の時点で見てみると、さすがに人気校のバークレーやシカゴ、ケロッグ辺りはもう枠が空いておらず、欧州のLBS、HECといったあたりも人気があった。自分の中での第一希望はDUKEであったが、こちらももう空きがない状況。
残りのUS校を見ると、コーネル、バージニア・ダーデン、テキサス、ミシガン、ノースカロライナとUSトップ校のMBAも少なからず残っていた。
そんな中、私はドラフトの場において「南アフリカ・ケープタウンを第一希望で」と伝えた。笑
そう、ほんの数ミリ、好奇心が安定を上回ってしまった・・・ざわざわ。(漫画「ハンチョウ」風にいうとそういうこと)
以下の理由で南アフリカは自分の候補になっていた。
・2週間の超短期プログラムで3科目分の単位をゲットできる!(ESADEでは1年目の必修科目に加え8科目分の単位が卒業に必要)
・多分こういう機会でもないとアフリカには一生行く機会がない
・アフリカを見てみたい
ただ、US校に行くことのメリットも大きくある。
・英語が上達する可能性が高い(EU校より)
・厳しい環境に身を置くことによる自己成長(次のパラグラフ参照)
・USの文化に触れることが出来る
ただ、やはり最後は好奇心と直感がほんの数ミリ上回ってこの選択となった。
US校は間違いなく自分にとってのUncomfortableな世界だと思う。その厳しい環境に飛び込めば確かに成長はできるだろう。
ただ、もう一度自分にとってのMBAの価値を考えてみた。MBAに来た目標は英語を話せるようになることや英会話力の向上ではない。「ヨーロッパという土地でDiversityのある環境で自分の価値を発揮できる能力を身に着ける」、端的に言うと自分が求めているものはこれだ。別にアメリカ人相手に、アメリカで商売がしたいわけでもない。
もしここで、US校に留学と言う選択をしていれば、確かにComfort zoneを出て新しい挑戦になっていたろう。しかし、それ以前に前提としていた自分にとってのMBAの位置づけも同時に失われてしまう。そもそもESADEにおいても十分に目標達成できていないので、まずは足元にある自分の目標をしっかりとこなしていくことが大切だなという結論に至った。
というわけで、バルセロナで引き続きしっかりと頑張っていこうと思います。(途中インターンで3カ月半、南アフリカで2週間、バルセロナを離れますが)
ではでは。
提携先は割とBig nameが多く、代表例を挙げるとUCバークレー、シカゴ、Kellogg、Duke、コーネルといったUSトップ校へ交換留学することが可能である。その他にもアジア、ヨーロッパ、南米、アフリカと幅広く選択することが出来る。(ただし、こういったTop校は人気があり、枠はすぐに埋まってしまう)。詳細はこちら。
次に実際にどういった形で選択できるのか、という点だが、こちらは毎年学校の方でも色々と模索しており、年によって方法は変わっている。なお、今年の選択方法は、Term1の成績上位者から面談して、その時点で空いているスポットを選択していくという方式であった。(便宜的に「ドラフト制」と勝手に命名する)
個人的には、このドラフト方式は非常にわかりやすく、なおかつ公平であるのでとても評価している。さらに、面談して選択に与えられる時間は各人5分間、その前に色々情報は与えておくから事前にしっかり行きたい学校をList upしておいてねという方式であり、決定した場合その場で署名を行い、それ以後にキャンセルする場合にはペナルティが発生する。
(こんな感じ)
◎私の場合
さて、ここからは個人的な話である。恥ずかしながら、私はTerm1の成績は「中の下」であった。AccountingやFinance等、会計士試験の知識が活かせそうな科目もあったが、チームワークの成績が悪かったり、テストで英語の理解が不十分だったりで、このような成績に甘んじた。
上述の通り、成績上位者から呼ばれる方式であったので、私はトップの人の3日後くらいにドラフトに行くことになっていた。その時点まで、日次でどこの留学先の枠が何枠空いているかという情報は開示してもらえていた。
前日の時点で見てみると、さすがに人気校のバークレーやシカゴ、ケロッグ辺りはもう枠が空いておらず、欧州のLBS、HECといったあたりも人気があった。自分の中での第一希望はDUKEであったが、こちらももう空きがない状況。
残りのUS校を見ると、コーネル、バージニア・ダーデン、テキサス、ミシガン、ノースカロライナとUSトップ校のMBAも少なからず残っていた。
そんな中、私はドラフトの場において「南アフリカ・ケープタウンを第一希望で」と伝えた。笑
そう、ほんの数ミリ、好奇心が安定を上回ってしまった・・・ざわざわ。(漫画「ハンチョウ」風にいうとそういうこと)
◎実は結構考えていた
とはいえ、別にドラフトの場において舞い上がっての選択ではない。以下の理由で南アフリカは自分の候補になっていた。
・2週間の超短期プログラムで3科目分の単位をゲットできる!(ESADEでは1年目の必修科目に加え8科目分の単位が卒業に必要)
・多分こういう機会でもないとアフリカには一生行く機会がない
・アフリカを見てみたい
ただ、US校に行くことのメリットも大きくある。
・英語が上達する可能性が高い(EU校より)
・厳しい環境に身を置くことによる自己成長(次のパラグラフ参照)
・USの文化に触れることが出来る
ただ、やはり最後は好奇心と直感がほんの数ミリ上回ってこの選択となった。
◎Comfort zone
ここの選択は本当に迷った。「Comfort zoneから出続けて挑戦しろ」と、MBA関係者にはよく言われる。簡単に言うと、居心地がよくなった環境では成長は頭打ちだから、常に居心地が悪い環境(つまり新しい環境)で挑戦しろということである。US校は間違いなく自分にとってのUncomfortableな世界だと思う。その厳しい環境に飛び込めば確かに成長はできるだろう。
ただ、もう一度自分にとってのMBAの価値を考えてみた。MBAに来た目標は英語を話せるようになることや英会話力の向上ではない。「ヨーロッパという土地でDiversityのある環境で自分の価値を発揮できる能力を身に着ける」、端的に言うと自分が求めているものはこれだ。別にアメリカ人相手に、アメリカで商売がしたいわけでもない。
もしここで、US校に留学と言う選択をしていれば、確かにComfort zoneを出て新しい挑戦になっていたろう。しかし、それ以前に前提としていた自分にとってのMBAの位置づけも同時に失われてしまう。そもそもESADEにおいても十分に目標達成できていないので、まずは足元にある自分の目標をしっかりとこなしていくことが大切だなという結論に至った。
というわけで、バルセロナで引き続きしっかりと頑張っていこうと思います。(途中インターンで3カ月半、南アフリカで2週間、バルセロナを離れますが)
ではでは。