#81 旅行記⑦ (イタリア・トスカーナ、サンマリノ編)

イタリア旅行に行く人に声を大にして言いたい、イタリアに行く前に電車やバスの乗り方はよく調べておいた方がいい

私は、トスカーナの田舎町からバスに乗り、当然近くにきっぷ売り場もなかったことから、降りるときに申告して買えばいいやと思っていたら、非常に面倒くさい目にあった。終点間際、バス会社の職員が複数乗り込んできて、「お前は不正乗車だから罰金を払え」と。

もちろんこちらの言い分もいったが、イタリア語しか通じず、結果的に無駄に60ユーロも支払う羽目になった。ルールを事前に理解していかなかった私が悪いのではある。

こちらの記事こういったブログを事前に読んでおけばよかったと本当に後悔している。

気を取り直して、イタリア・トスカーナの旅行記を書こうと思う。


◎今回の旅の概要

今回の旅は、イタリアのトスカーナ地方を中心に中世ヨーロッパっぽい田舎の景色を見たいなと思い計画した。しかし、やはり田舎町は交通の便が悪くバスでの移動が主流である、予定を立てたり情報収集したりといった部分では非常に苦労をした。そのため、今回は以下の通り出発前から以下の通り旅のしおりを作成した。

あまりいないと思うが、これから行く人は参考にどうぞ。
特に、日曜・祝日はバスが大幅に減少するので注意!

・1日目 ピエンツァ (Pienza)

1日目はバルセロナからフィレンツェ(Florence)に飛行機で移動後、シエナを経由してピエンツァ(Pienza)というトスカーナの田舎町へ。

シエナ→Pienzaのバスは112番のバスで、こちらのサイトの情報を参考にした。
バス会社のHPも使うと正確な経路検索が可能。(ちなみに、罰金を搾り取られたバス会社なので心証は非常に悪い)

Pienzaはとても小さな町で、オルチャの谷を言う世界遺産の絶景を見下ろせる丘の上に立っている。私は宿泊をしたが、日帰りでも十分楽しめると思う。

なお羊のチーズが有名な街でありチーズ店がそこかしこに立ち並ぶが、チーズが苦手な私にはなかなか町全体の匂いが厳しかった。笑

Pienzaの街並み

オルチャの谷を見下ろす

・2日目 サンジャミニャーノ (San Gimignano)

2日目は再び112番のバスでシエナに帰還後(ここで罰金を取られる)、次はシエナからサンジャミニャーノへとバス(確か130番)で向かう。

罰金を取られたうえ、パスポートの情報までデータベースに登録され、非常に不愉快な気分になった。(ルールを知らなかった、私が悪いのだが。)

なお細かい話だが、シエナのバス乗り場は複数あり、Pienza行は線路を挟んでショッピングモールとは反対側、サンジャミニャーノ行はショッピングセンターのエスカレーターを利用して登っていき、市街地に出た目の前のバス停である。(ちなみに、ポッジポンジという町まで電車で行き、そこからバスという手もある)

サンジャミニャーノもトスカーナの小さな田舎町であるが、Pienzaよりかは規模も大きく、レストランやジェラート屋(世界一になったことがあるらしい)も多くあり、観光化が進んでいた。
塔の上から

塔の上から2

塔の上から3



(レストラン)
DORANDOというレストランは非常に評判が高く、50ユーロでコースが食べられる。私は小食のため、メインのトスカーナ風ステーキのみを食したが、満足のいく味だった。
La Bucaというイノシシのサラミ、ハム屋があり、私は夕食はここでサラミ・ハムの盛り合わせを食した。非常に美味しかった!
・世界一になったことがあるジェラート屋もある。確かにおいしかった。
見た目以上に量はあり、これで8ユーロ!

店頭で2匹のイノシシがお出迎え

・3日目 サンマリノ (San Marino)

計画段階で、非常に苦慮したのがこの3日目である。目的地は決まっていて、世界で5番目に小さな国家サンマリノ共和国

3日目の不安要素
・イタリアの祝日のためバスが激減、時間が読めない
・途中、治安の悪いRiminiという町で2時間待ち

ということで、この日はイタリアの祝日にあたり、バスの時刻が非常に読みにくい状況にあった。ネットではなかなか十分な情報が得られず、最終的にはホテルの人に話を聞いて予定を立てたが、サンジェミニャーノとポッジポンジ間はどうしてもバスがなく、タクシーを利用した(35ユーロ)

なお、イタリアの鉄道はよく遅延をすることで有名だ。私の計画ではフィレンツェでの乗り換えが20分しかなく、非常に不安を抱いていたが、タクシーの運転手がめっちゃ飛ばしてくれたおかげで、ポッジポンジに早く着き予定の1本前の電車に乗ることで事なきを得た。ちなみに当初乗ろうとしていた電車は25分遅延しており、危うくフィレンツェでの乗り換え接続に失敗するところだった。笑
タクシーの運転手に感謝!!

一度フィレンツェに戻り、そこからボローニャ、さらにRiminiをいう町からバスでサンマリノへ向かう。

Rimini-San Marino間のバスも情報がほとんどなかったが、こちらのサイトを参考にさせていただいた。ちなみに、こちらによると、Riminiはイタリアで2番目に治安が悪い地域らしく。私は、2時間近くの待ち時間をひたすら駅構内でしのいだ。

ただ、ここで警官にパスポートの提示を求められ、噂の「ニセ警官」かと、かなり身構えたが、財布を見せろという要求はなく、胸をなでおろした。ただ、またしてもパスポート情報を何かのデータベースに登録しており、少し不快な気持ちになった。

さて、バスが来てしまえばあとは身を委ねていれば、サンマリノ到着である。このバス路線、非常に車酔いしやすい路線として有名だが、油断しなければ案外大丈夫であった。

肝心のサンマリノであるが、「天空の砦」として期待していたものの、濃霧のためほとんど何も見られず。。。笑

とりあえず、パスポートに入国証印だけ押してもらった。(5ユーロでスタンプを押してくれる)

霧が晴れた翌朝のサンマリノ

・4日目5日目 フィレンツェ (Florence)

4日目はサンマリノを早朝に出発後、お昼にはフィレンツェ(Florence)に到着した。ここでは、基本的にガイドブックに書いてある通りに行動したが、何点か補足を。

地球の歩き方にも載っているが、Ostaria dei Centopoveriというレストラン。お昼は10ユーロで前菜、メイン、パン、ワイン、お水が付く大ボリュームであったが、マジで味は一級品であった。ここまで、自分の小食を悔いたことはないが、私は1品目のパスタでおなか一杯になってしまったが、メインのポークも絶品であった。Florenceに行く際には訪れることを強く推奨する。



また、5日目の日曜日は第1日曜日であり、美術館が基本的には無料開放される。私は、どちらかというと確実に予約して、時間通りに行動したかったが、仕方ないので朝一でウフィッツ美術館に並んだ。8時15分開館とのことなので30分前に列に並んだが、なにやらやたら列の流れが速い。
よく見ると、無料日であったもあらかじめ時間指定は必要なようで、そのためのキオスクに人々は並んでいたようであった。まあせっかく並んだわけだし、時間指定を済ませ、結果的には指定時間に向かったところ、あまり並ぶこともなく館内に入ることができた。

では、まとめてFlorenceの写真を以下に。
ダビデ

受胎告知

プリマヴェーラ。中央の女性が美しい。

ドームに登ると天井画を間近で見られる

ドームの上からの眺め
今回の旅行は食事も内容も非常に満足のいくものになったが、イタリアへの印象は少し下がってしまった。思いのほか治安が悪く、また各種運営はテキトーながらも罰金など取るものは逃さないという姿勢がうーんといったところである。(もちろん自分の非は認める)

やはり、ヨーロッパといえど北部(ドイツ、オランダ、ベルギー)と比べて南部(イタリア)は全く違う文化で、個人的には北部のほうが好きだなーと実感した。(スペインは南部だが大好きである、念のため)

ということで、次回は旅行記(ベルギー編)をアップしようと思うが、PCが故障するという惨事に見舞われている関係で、いつになるやら。。。笑

Len●voのクソ対応と、サポートのゴミさ加減には、声を大にして文句を言いたいが、本件はブログの趣旨からは離れてしまうため、心にしまっておこうと思う。

ではでは。

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